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ミュージカル劇団『夢桜』団員ブログ&稽古内容の報告 
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 9月18日の稽古は、歌稽古を行い、その後、通しと小返しを行いました。公演まで、だんだんと残り時間が少なくなってきました。

 通し稽古で思ったことなのですが、感情表現をしようとすると、はっきりとものを喋られなくなる場合が多々あるようです。私にもその傾向が強くあります。

 よく私が言われていたことに、「醒めて踊れ」という言葉があります。役の人物がどんな状況にあっても、役者は常に冷静でなければならない、ということです。

 …でも、そんなこと言われても難しいんですよね(苦笑

 必死でその場面に存在しようとしなければ、役の心が動いてくれません。かといって、どうにかしようと必死になるほど、無我夢中になって、冷静でいられません。
 どうにかしてこの状況から先に進まなければならないのだと思います。たぶん、この前の記事で書いた、「伝える」意識がヒントになるのではないか、と考えています。でも、「伝える」ことを意識しているはずなのに、「説明」をしてしまうことがよくあります。これがまたやっかいなもので…。

 ブルース・リーが言っている、「Don't Think. Feel!(考えるな、感じろ!)」が私には大事なのかも知れません。
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 8月30日の稽古は、K先生を迎えてのワークショップでした。

 まず謝罪から。前回、「振りを忘れたなんて言っている暇はない」と言いながら、振りを間違えたのは私です。申し訳ないことです…。

 メインテーマは「相手に伝えること」でした。夏に行われた集中レッスンの成果を用いて、それを相手に伝える。伝える相手として、今回は観客に重点が置かれていました。今回は具体的に対象が目の前にいましたが、普段の稽古時にはそれを想像力で補わなければならない、ともおっしゃっていましたね。

 頭で考えていることは、考えているだけでは観客に見えない。それが何かしらの表現として見えてくることで相手(=観客)に伝わる。表現者である以上、何かを表現する必要がある。(とはいえ、必ずしもそれがある「動き」や「言葉」となるばかりではない。)
 「役者が何も伝えようとしてこない舞台っていうのは見ていてきっとさみしいんだろうね。」とおっしゃっていたのが印象的でした。

 表現されなければ見えない。当たり前のことですが、これが難しい。「案ずるより産むがやすし」とは言います。確かに、やり始めてみれば何かが起こるかもしれない。ただ、そのためには、役者相互の協力が不可欠です。役者相互のコミュニケーションが取れないような状態が続くと、いつしか表現することをあきらめてしまいます。

 そして、何かを表現することは思いのほか恐ろしいことです。自分のすべてをさらけ出したとき、その底の浅さが露呈してしまうかもしれない。自分でも気付かないような弱みを見せてしまうかもしれない…。

 役者は役になりきることが求められます。舞台上ではその人物が見えなければならない。しかし、それでも役の根底にはやはり役者が存在します。台本を読むとき、その役の人生を考えるとき、それを行っているのは役者個人です。完全に個人を離れて役になりきることは、きっと不可能です。だからこそ恐いのかも知れません。

 でもそれは逆に喜びでもあります。自分をぶつけたときに、何かが生まれる。自分をさらけ出したとき、相手がそれに対して反応する。何かを投げかけたときに、それを受けとり、投げ返してくれる存在がなんとうれしい事か。この日の稽古でそれをはっきり実感できました。ここまではっきりと感じられたのは初めてかも知れません。
 それでも今はまだ、瞬間でしか感じることができません。これを持続できたとき、演劇が成立するのではないかと思います。

 なんだか面倒なことを長々と書いてしまいました。でも、私にとって今回の稽古は非常に有意義なものであるように思いました。願わくば、こういった稽古をもっと重ねていけますように…。
 
 8月28日は、荒立ち(?)と一部の衣装合わせを行いました。

 次回公演、「光る海 序曲」は10月4日の公演です。さっそく時間がありません。追い詰められてますねぇ…。
 夏に行われた集中レッスンをもとにして、とはいっても、レッスンでやったことをただやればいいというわけではありません。あくまで、「もとにして」なので。どうすればもっと歌えるか、きれいに踊れるか、空気感を出せるか。そして、それぞれがどう思ってその場所にいるのか。考えるべきことはたくさんあります。「振りを忘れた」なんて言っている暇はありませんよ!!
 8月2日と3日に開催されました。「夢桜」は2日、午前と午後に1回ずつ、作品を上演しています。祖父母が来ていた人もいたみたいで、終わった後、さくらホールのホワイエで話をしている姿を目撃しました。
 今回、実年齢より上の役を演じる機会を得ていたんですけど、あんまり上手くいきませんでした。知り合いの感想は、若い人に見えたよ、です。自分としては、少し歳を取った人を表現したかったんだけどな。自然な表現と、わざとらしい表現、この辺りに悩みすぎた感じがあります。
 この作品は、外国が舞台です。ただ、皆は気持ちを表に出さなかった、という辺りは日本っぽい。ムーニーだけが自分の気持ちをはっきり口に出していましたね。ある意味では、あの考え方って合理化ですけど。
 ぼくが思ったのは 後悔先に立たず というやつです。あの時、ああいう演技をしていたら、第2場はもっと良くできたかもしれないのにな。そう思わないで済むように、何でもやってみなければと思いました。でもまあ、演劇は難しいですよね。駄目なら駄目と言ってやればよかったのに誰も言ってやらなかった。…言われないと気付けない場合が多いもんなぁ。
 8月21日は他の市民劇団が公演したミュージカルの鑑賞会を行いました。

 歌、上手いですよねぇ…。ダンスも。こういう技術的なとこはやっぱり練習を続けるしかないんでしょうね。
 音が聞き分けられなければ歌は歌えないし、鍛えなければ高い音は出ない。体力がないとダンスはできないし、美しく踊るには繰り返し練習をしなければならない…。わかっていても続けるのはなかなか大変です。
 何度か聞いていると思いますが、夢桜では、「練習」は自分でやるもの、「稽古」はみんなでやるもの、ということになってます。

 そして、鑑賞会の後、10月4日「コミセンまつり」への脚本とキャスティングが発表され、読み合わせを行いました。この前の夏レッスンを基本としたものになっています。それに、一部芝居が加わっています。全員が台詞を持っているわけではないのですが、シーンを作るためには何かしらの芝居が必要です。まぁ、つまり自分たちでやれってことなんですけどね…。


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