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ミュージカル劇団『夢桜』団員ブログ&稽古内容の報告 
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 卒業論文、「市民舞台と公共ホール」を書きました。なぜ、この題材にしたかというと、「夢桜」について、自分なりの考えを持っておきかったからです。いろんな人に話を聞かせてもらいながら、書き進めました。
 「夢桜」には、市民参加と〈劇団〉という2つの側面があります。この側面は、対立する要素を持っていました。これは、 内の地域の活性化 と 外の地域への情報発信 が対立関係にあることとも関連します。「夢桜」の運営にある種の不安定さがあるのは、この2つの側面のためです。
 「夢桜」の活動を活発に行うためには、運営の方向性を定める必要があります。しかし、ここで問題となることは、運営の方向性というのは、参加者だけでは決められないということです。「夢桜」は、公共ホールを使用しているため、広く市民の意見に耳を傾けなければなりません。
 地域の文化活動を継続して行っていくためには「夢桜」のような存在が必要です。地方自治体文化予算の推移から分かるように、文化活動は財政等の影響を受けやすい分野です。しかも、市民の意見は変化します。「夢桜」の不安定さは、様々な状況に対応できる可能性を示しているのです。
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 振りかえってみよう。
 私は何か、苦行のように稽古をしてはいなかっただろうか。

 私はなぜ、この劇団でミュージカルを続けているのだろうか。
 単純な話。「好きだから。」

 もちろん、何かを成し遂げようとするのなら、それなりの苦しみが伴う。でも、以前はその苦しみや痛みをもっと単純に楽しんでいた。
 いつの間にか、それが自らに課した苦行のようになってはいなかっただろうか。「これを乗り越えれば。」なんて考えていたのではないだろうか。

 違う。そうじゃなかった。単純なことだった。好きなんだった。その瞬間を生きること。その瞬間を楽しむこと。まず、第一にはこれだった。
 最近はまったく楽しめていなかった、というわけではない。楽しかった。でも、何かがずれていたようだ。

 初心を忘れてはもったいない。
 なにより、まず、好きであること。私にとってはこれが最初の感覚。きっと、これが守るべき価値観。それならば、どこまでも大事にしてみよう。

 自分の人生でなにが成し遂げられるのか。それを考えることも大事なのだろうとは思う。でも、いつ終わりが来るともわからない。そして、それは突然やってくる。
 それならば、今できる最大限のことを。今この瞬間を生きることを。今しかできない何かを。今を喜び、楽しむことを。

 3年前に歌っていたではないか。
 「俺たちには今しかない、俺たちが生きているのは今、この瞬間なんだ。そうだ、今こそ立ち上がるんだ。」(今、この瞬間:具足玉伝説)

 そう、思えば8年前にもこう考えていたのだった。いろいろなものを手に入れていくうちに、少しだけ見えなくなっていた。

 もう一度、よく見てみよう。見えるのは、新しいものか、懐かしいものか。
 天正遣欧使節ミュージカル「光る海」―世界史に「日本を登場させた」少年たち。―
の公演が終わり、一日が過ぎました。みんな、本当にお疲れ様でした
 今回の公演、正直なところ、直前まで危機感しかありませんでした。
 「このままで本当に初日を迎えられるのだろうか?」そればかりが頭の中に浮かんでいました。
 でも、公演一週間前からの稽古は本当に集中力が高まっていて、すごく幸せでした。「この時間がいつまでも続けばいい」本当にそう思っていました。もちろん、公演のために稽古をするわけで、いつまでも稽古していたって仕様がないんですけど・・・

 そして、超満員の劇場での公演。500人定員の劇場に昼夜あわせて1100人以上の方が観劇に来てくださいました。見に来ていただいた方々、本当にありがとうございました。
 そのおかげで、私たち出演者も本当に楽しむことができました。

 今まで積み重ねてきた稽古の成果が出せて、いい作品が公演できたのではないかと思います。本当に、楽しかった。



ここから暗黒ヴァージョン。

溜息が止まらない。
本気で取り組んできたことが終わってしまった。
本当に楽しかった。全員が集中したあの時間。ずっと続いてほしいと思った時は過ぎてしまった。
虚脱感、無力感、倦怠感。
本当に充実していた。舞台袖で出番をまつあの瞬間。ずっと待ち望んでいた時は去ってしまった。
虚無感、脱力感、喪失感。
待ち望んだ時は一瞬で過ぎ去ったのだ。

もちろん、すべきことはしている。
仕事だってそれなりにこなしている。
ただ、そのあとに稽古がない。
あるべきものが、ない。そんな感じ。

いわゆる「燃え尽き症候群」?でも、何もしたくない、ってわけでもない。
体の疲れはとれた。本番前にかなり無理をしていたから。
でも、心が満たされないのはどうすればいいのだろうか。ただ、なんとなく、寂しいのだ。
寂寞感、寂寥感。

終演が終焉になることを望む人の気持ちがわかる気がする。




だからって、今ここで立ち止まってちゃ勿体ない。
時間は待ってくれない。そして目指す場所はまだまだ遠い。
それなら、やっぱり今動きださなきゃならないんだろう。

あんまり弱気になるのもガラじゃないし
というわけで、早速頑張っていこうかな
2月24日はラストシーンの稽古、ゴアのシーン、そしてプロローグ録音を行いました。
ラストシーンには音楽も入りました。

いよいよです。

舞台が本番仕様になってきました。
道具が入り、照明が入り、音響が入り。
25日には一幕のテクニカルリハーサルです。

いよいよです。

あと4日で、初日(兼千秋楽)です。
でも、まだまだ終わらない。始まってもいない。
なんとしてでもいい舞台にしなければ。

まずは…体調を整えないと……。

 初日まであと4
  天正少年夢まつり のプレイベントとして、2009年3月1日に再演する予定です。この舞台の配役が決定し、その役の練習に取り組むにあたって、ぼくには、ぼんやりとだけど、思い浮かべた人達がいました。
 1人は、映画『誰も知らない』におけるYOUです。これは、自分の役をきれいに見せないということです。ぼくは今まで、自分を格好良く見せようと、力を入れ過ぎていた気がします。その改善を考えてみました。
 もう1人は、映画『ドクトル・ジバゴ』のオマー・シャリフです。今回の役は、リーダーでした。でも、最重要人物としては描かれていません。そのような中で、ぼくとしては、もう少し役の人物を前面に出したい気持ちがありました。その辺りの整理に関して、参考にした感があります。
 ぼくは毎回、少しずつ違ったやり方で役に取り組んでいるつもりです。そうやって役作りを試している内に、だんだん分かってきたことがあります。映画『スケアクロウ』を例に出せば、ぼくはアル・パチーノというよりは、ジーン・ハックマンなのかもしれません。やりながら考えるのではなく、考えてからやるのが合うようです。…さあ、本番を成功させるぞ。


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